
| 施設タイプ | リゾートホテル 浴室・露天風呂新設工事 |
| 工事種別 | デザイン・設計・施 |
| 所在地 | 静岡県浜名湖 |
| 竣工年 | 2019年 |
課題
ホテルの競争力を左右する「温浴体験」の価値を高めるため、既存施設に浴室・露天風呂を新設するプロジェクトです。浜名湖を望むロケーションを最大限に活かした空間設計が求められる一方、建築・防水・給排水・濾過循環・電気設備が複雑に絡み合う工事を一元管理する必要がありました。
施設オーナーの悩み
- 浜名湖の絶景を活かした露天風呂を新設したいが、「こんな雰囲気にしたい」というイメージはあっても具体的に落とし込む方法がわからなかった
- 露天風呂は昼・夕暮れ・夜と時間帯によって見え方が変わるため、照明計画と建築デザインを一体で考える必要があったが、それができる会社が見つからなかった
- 木製パーゴラ・石材・ウッドデッキ・浴槽タイルなど異なる素材が混在するため、耐水・耐候性を確保しながら統一した意匠を実現できるか不安だった
- 浴室(内風呂)と露天風呂を同時新設するため、給湯・濾過循環・排水の系統設計を建築工事と並行して計画できる会社に依頼したかった
施工のポイント
① CGパースで「湖を望む露天」の完成イメージをオーナーと共有

着工前にCGパースを制作し、パーゴラ越しに浜名湖が見える露天風呂の完成イメージをビジュアルで確認。
素材感・空間の広がり・視線の抜け方をオーナーが事前に把握してから施工に入ることで、認識のズレを防ぎました。
② 昼・夕・夜の三つの顔を設計した照明計画

浜名湖の景色は時間帯で大きく変わります。昼は自然光を最大限に取り込むパーゴラ構造、夕暮れは湖の夕焼けと調和する間接照明、夜は壺湯周りのフットライトと竹演出で幻想的な雰囲気に。
照明設計を建築と一体で計画することで、時間帯ごとに異なる体験価値を生み出しました。
③ 木製パーゴラ構造と防水・耐候設計の両立

ウッドのパーゴラは意匠上の主役でありながら、常時水蒸気・雨・紫外線にさらされる過酷な環境に置かれます。
木材の選定・防腐処理・接合部の防水納まりを構造設計段階から検討し、意匠性と耐久性を両立しました。
④ 内風呂・露天・壺湯の複数浴槽を一括で設備設計

大浴場(内風呂)・開放型露天浴槽・壺湯と異なる形式の浴槽を同一施設に設置するため、それぞれ異なる濾過循環システム・給湯容量・排水計画が必要です。
TMSが設備設計から施工まで一括管理することで、系統間の干渉なくスムーズに竣工しました。
⑤ 建築・設備・電気をワンストップで統合

パーゴラ柱内への配線隠蔽・浴槽周りの電気防水処理・給湯配管と排水の同時施工など、複数工種が交差するポイントをTMSが一元管理。
「後から設備が入らない」「配線が露出する」といった手戻りを発生させず竣工しました。
